-
A
雇用保険に加入しているかと思いますので、「失業給付(基本手当)」が受けられないか確認いたしましょう。
また、雇用保険の受給資格が無い場合には、「求職者支援制度」を活用して生活費や職業訓練を受けることが可能です。
・失業給付に関して:雇用保険手続きのご案内
・求職者支援制度に関して:求職者支援制度のご案内
それでもダメな場合は、生活保護の制度があります。
「生活保護」制度(自治体への確認が必要)と、「生活困窮者自立支援制度」があります。
生活保護制度については、2014年に最高裁判所が「法律が保護の対象とする『国民』に外国人は含まれない」と、事実上の保護の対象にとどまるとの判断を示しているため、生活保護対象になるかどうかは、管轄の自治体にお問い合わせするのが宜しいかと存じます。
下記に、各生活保護制度の支援内容等を記載いたしますので、ご覧下さい。
目次のサンプル
生活保護には下記の8種類があります。
(種類)
第十一条 保護の種類は、次のとおりとする。
一 生活扶助
二 教育扶助
三 住宅扶助
四 医療扶助
五 介護扶助
六 出産扶助
七 生業扶助
八 葬祭扶助
2 前項各号の扶助は、要保護者の必要に応じ、単給又は併給として行われる。
<根拠法令:生活保護法> 第11条
<引用:生活保護制度> 厚生労働省HPより
令和6年5月時点では、生活扶助と住宅扶助が大部分を占めています。
<参考資料:「令和6年度被保護者調査」に基づき表作成> e-Statより
—————————-
生活困窮者自立支援制度は、生活困窮者自立支援法に基づき定められた制度で、
生活困窮者の自立(日常生活自立、社会生活自立、経済的自立)の促進を図ることを目的に定められました。
・自立相談支援事業
・住宅確保給付金
は必須の事業・給付となっています。
その他の事業等は自治体が任意で行うものとされており、各自治体で取り組みに違いがあります。
<参考資料:生活困窮者自立支援制度について> 困窮者支援情報共有サイトより
<引用元:自立相談支援事業の手引き> 10~11p
—————————-
生活保護制度と、生活困窮者自立支援制度は似た制度ですが、生活保護は「現に保護を必要とする状態にある者」が対象である一方、生活困窮者は「最低限度の生活を維持することができなくなるおそれのある者」が対象である点で微妙に異なります。
<出典元:生活困窮者自立支援制度と生活保護制度の連携のあり方について> p7 厚労省資料
Q 永住者として仕事をしていましたが、突然仕事をクビになったため、生活が苦しいです。何か支援を受けられる制度はありますか?
同じカテゴリの人気Q&A
-
労働組合からの脱退を強要させるなどの不当労働行為には、何か罰則はありますか?
-
2024年10月1日より、厚生労働省の外国人雇用実態調査が始まりましたが、外国人雇用に関する調査は他にどのようなものがありますか?
-
入管法改正により、「マイナンバーカード」と「在留カード」を一体化した「特定在留カード」が導入されることが決定しましたが、入管と市町村のどちらで交付が受けられますか?
-
技人国や高度専門職などの就労系在留資格に必要とされる、本邦の公私の機関との「契約」ですが、この「契約」とは雇用契約を指しますか?
-
特定技能の申請において、保険料に未納がないことが必要かと思いますが、国民年金保険料につき、学生の納付猶予以外に免除制度はありますか?
-
外国人労働者を雇用した場合に特別に必要な届出はありますか?
-
不法就労助長罪の他に、入管法にはどんな罰則がありますか?
-
外国人でも障害者手帳の交付を受けられると聞きましたが、障害者手帳にはどのような種類がありますか?また、外国人が障害者手帳の交付を受ける際の注意点は何ですか?
-
現在の在留資格(身分系在留資格を除く)で3か月以上、その在留資格に基づく活動を行っていない場合には在留資格取消の対象となりますが、「正当な理由」があれば取消対象とならないと聞きました。「正当な理由」とはどのような場合が該当しますか?
-
入管庁の書類の保管期限はありますか?