セミナー開催後レポート

2023年に入ってから、技能実習制度の見直しをめぐって様々な動きが起きています。

国際協力を主眼として始まった技能実習制度ですが、現在は逼迫する国内の人手不足解消の手法として活用されている実態があります。制度目的と実態の乖離、人権などの問題点を指摘されることが増え、2022年12月から「技能実習制度及び特定技能制度の在り方に関する有識者会議」が設置され制度の見直しについて検討を進めてきました。この5月には中間報告書が法務大臣に提出され、技能実習制度の廃止を含めた制度改正の検討が進められています。

当セミナーでは検討が進んでいる技能実習制度・特定技能制度の改正案、そして今後の外国人材の活用について解説しました。

2023年6月23日に開催された、WEBセミナーの様子をレポートにてご紹介いたします。

■動画でセミナーを視聴可能です！

当日のセミナーの一部を動画にてご覧いただけます。
ご参加いただけなかった方や、社内共有用にぜひご活用ください。

■ 技能実習制度変更についてのセミナーに300名以上が参加！

当日のWEBセミナーには、技能実習や特定技能などを活用中の企業様、検討中、情報収集中など様々な企業様から、312名の担当者様にご参加いただきました。技能実習・特定技能の制度改正についてはどの企業様も非常に関心が高く、人事以外をご担当の方も参加されていました。

今回のセミナーは制度改正案の内容を見ながらのトークセッション形式で行いました。外国人受け入れコンサルティングで幅広い実績をお持ちの株式会社FIVE GATE　代表取締役 宮谷氏と、幅広い海外人材マネジメントサービスを提供する株式会社キャムテックの大山が、改正案の詳細と今後の影響や対策について解説いたしました。

■セミナーの主な内容

技能実習・特定技能　制度改正案について

・現在検討されている制度改正案の具体的内容について

・制度改正案を受けて外国人活用はどう変わるのか

・今後の外国人活用のポイント

セミナーでは最初に制度改革の大枠について確認しました。大きな変更点としては、技能実習制度を人材確保と育成を目的とした新たな制度に変更し、特定技能制度と一体性を持たせたものにすることが挙げられます。また、転職制限を緩和する、監理団体の要件を厳格化するなどの内容も盛り込まれています。スケジュールは2024年春に改正法成立、2024年秋に施行という見込みが有力となっています。

また、この6月に閣議決定した特定技能2号の分野拡大についても解説しました。

技能実習制度と比較して特定技能制度では外国人の仲介者への借金や、日本国内での従事中の失踪などのリスクも低く、特定技能２号では永住も可能になるなど就業についての選択肢が広がっています。今後は、特定技能制度と連続性を持った新制度が外国人材活用の主軸になってくると考えられます。セミナーでは具体的な数字を挙げてこれらの詳細を解説しました。

■満足度87.2％！制度改正についての理解がすすむ

GMSセミナー実施レポート　2023.06.23

参加された企業様の満足度は87.2％という高い結果となりました。
制度改正について理解がすすんだとのご感想が多く、さらに改正の新情報や、改正後の人材戦略について知りたいというご意見もいただきました。
また、特定技能制度の対象分野の拡大について、高度外国人材・技人国人材との組み合わせについて知りたいといったご要望もいただきました。
今後のセミナー企画や運営で参考にさせていただきたいと思います。

■注目のGMSセミナー
キャムテックでは、海外人材マネジメントサービス【GMS】のセミナーを定期的に開催しております。より具体的、現場に即したテーマで開催して参りますので、ぜひご参加ください。
https://gms.ca-m.co.jp/archives/seminar/