セミナー開催後レポート

2020年の新型コロナウィルスの感染拡大に伴う水際対策の徹底により、外国からの人材採用がほとんどできない状況が続きました。これまで技能実習生の活用を行ってきた企業が新たな採用手段として取り組み始めたのが特定技能ですが、2021年度の採用動向を見るとほとんどが日本国内での採用でした。
2021年夏以降からワクチン接種が進み、感染において予防対策の周知拡大や重症化リスクが大幅に削減されたことを受け、外国人の渡航制限も徐々に緩和。そして2022年上旬から外国人の入国が実質的に解禁され、いよいよ本格的に海外での採用活動がはじまろうとしています。
そこで外国人材の受け入れに係るワンストップサービスを展開する株式会社FIVE GATE　代表取締役・宮谷聡氏を講師に迎え、株式会社キャムテックからは外国人向け教育・研修動画ツール『前トレ』の開発・運営を担当する村上千佳と共に、特定技能外国人の海外採用について国ごとに異なる制度、必要な対応を紹介。加えて多くの企業が課題に感じている日本語教育に関する教育DXの紹介を行いました。
2022年5月25日に開催された、セミナーの様子をレポートで紹介いたします。
■特定技能外国人の採用を学ぶセミナーに33名が参加！

当日はWEB開催のセミナーに、33名の採用担当者様にご参加いただきました。
セミナーは二部構成で、第一部では特定技能の海外採用に関する国別の比較を行い、採用の流れや採用スキームの紹介、海外採用を行う際の注意点などの詳しい解説を行いました。第二部では従業員の多国籍化に向けて、日本語教育に関する学習ツールなどを紹介。外国人研修の多言語化に伴う課題や解決策について解説を行いました。

■セミナーの主な内容　抜粋

第一部：【特定技能】海外採用『国別比較』をわかりやすく解説
・特定技能外国人を海外から採用する際の流れ
・国別の採用スキーム比較
・特定技能海外採用時に注意すべきポイント

第一部ではここ数年で増加している特定技能外国人についての解説を行いながら、これまで日本国内中心だった採用活動を海外で行う際の具体的な手法の紹介、国によって異なるスキームを比較しながら解説を行いました。

第二部：従業員の多国籍化に完全対応！オリジナル研修動画活用手法
・来日する外国人の日本語レベルの実状
・送り出し機関じゃなくてもできる海外での日本語教育
・外国人研修の多言語化に伴う課題と解決策

第二部では外国人を即戦力として迎える際、必要不可欠である日本語スキルについて改めて事前習得が大事であること、入国後に指導・教育を行うのは遅すぎることを周知。その上で母国滞在中でも日本語が学べる教育DX、そして外国人でもわかりやすい多言語動画研修ツールなどによって、日本語教育の課題解決法を紹介しました。

■満足度87.9％！特定技能外国人の海外採用に対する関心の高さが明らかに

参加された方の満足度は87.9％と、特定技能外国人の採用ニーズがいかに高く、興味関心も大きいかが伺えました。

参加された企業様のうち51.6％が海外人材を活用中でしたが、特定技能を活用されている企業様は30.3％でした。これから本格的に海外採用を行うにあたり、関心を寄せられている企業様も多かったことが明らかになりました。

参加された企業様に「外国人材活用・導入で課題に感じていること」を伺ったところ、「日本語教育」を挙げる声がもっとも多く、次いで「外国人材の採用」「在留資格手続き」「実際の作業指導」という結果となりました。参加された企業様の半数がすでに外国人材の活用を行っていることもあり、受け入れ体制に対する不安を感じるところは少数で、それよりも受け入れた後の対応や対策に課題を感じている様子が伺えました。

今回のセミナーに寄せられたご意見につきましては概ね満足をいただいていましたが、中にはコロナ禍やウクライナ情勢などを起因とする、政治経済の激しい変化へ慎重な対応が改めて必要と感じられた方もいらっしゃいました。ご意見・ご感想は今後のセミナー企画に反映させて参ります。

■注目のGMSセミナー

キャムテックでは、海外人材マネジメントサービス【GMS】のセミナーを定期的に開催しております。より具体的、現場に即したテーマで開催して参りますので、ぜひご参加ください。

https://gms.ca-m.co.jp/archives/seminar