-
A
不許可となるケースとしては、①学歴要件を満たさなかった場合 ②業務内容との関連性が認められなかった場合 ③業務の必要性がない場合の3パターンが考えられます。翻訳・通訳の場合には主に①と③のパターンが不許可理由となります。不許可事例の詳細は下記をご参照ください。
下記の事例にみられるように、日本語を履修していた場合でも、取得単位が足りなかったり成績が悪かったりすると、日本語能力が不十分として不許可となり得ます。
また、翻訳・通訳の専門学校を卒業していたとしても、実際に働く内容として翻訳・通訳の業務量が少なかったり、そもそも翻訳・通訳の必要性が無かったりした場合にも不許可になり得ます。
具体的に許可が見込めるかどうかについては、ビザ専門の行政書士にご相談されることをオススメいたします。—————————————-
参考資料:【留学生・「技術・人文知識・国際業務」への変更許可/不許可事例】 入国管理局 (H30.12 改訂) TN行政書士事務所様①学歴要件を満たさなかった場合
・Aさん
【履修内容】一般科目として日本語を履修、日本語の取得単位が卒業単位の約2割程度
【業務内容】翻訳・通訳業務に従事
【不許可理由】一般科目における日本語の授業は留学生を対象とした日本語の基礎能力の向上を図るものであるため、通訳・翻訳業務に必要な高度な日本語について専攻したもの
とは言えないため不許可。・Bさん
【履修内容】日本語、英語を中心とした経営学、経済学等
【業務内容】翻訳・通訳業務に従事
【不許可理由】当該学科における日本語は、日本語の会話、読解、聴解、漢字等、日本語の基礎能力を向上させるレベルに留まる
ものであり、通訳・翻訳業務に必要な高度な日本語について専攻したものとは言えないため不許可。・Cさん
【履修内容】日本語の文法、通訳技法等
【業務内容】海外事業分野において通訳業務に従事
【不許可理由】申請人の成績証明書及び日本語能力を示す資料を求めたところ、日本語科目全般についての成績はすべてC判定(ABC の 3 段階評価の最低)でありその他日本語能力検定等日本語能力を示す資料の提出もないため不許可。③業務の必要性がない場合
・Dさん
【履修内容】日英通訳実務
【業務内容】ビル清掃会社において、留学生アルバイトに対する通訳及びマニュアルの翻訳業務に従事。
【不許可理由】留学生アルバイトは通常一定以上の日本語能力を有しているため通訳の必要性が認められず、また、マニュアルの翻訳については常時発生する業務ではないため業務量が認められないため不許可。・Eさん
【履修内容】日英通訳実務
【業務内容】飲食店の店舗で翻訳・通訳業務に従事。
【不許可理由】稼働先が飲食店の店舗であり、通訳と称する業務内容は、英語で注文を取るといった内容であり、接客の一部として簡易な通訳をするにとどまり、また、翻訳と称する業務がメニューの翻訳のみであり業務量が認められないため不許可。
Q 「留学」から「技人国」への在留資格変更を考えています。専門学校で学んだことを活かして通訳・翻訳業務に携わりたいのですが、許可がもらえるか心配です。どのような場合に不許可となるのでしょうか。
同じカテゴリの人気Q&A
-
内定が決まり、「特定活動(ワーキング・ホリデー)」で来日を考えているのですが、ワーキングホリデーが終わった後も同じ受け入れ先で働きたいです。帰国してから再度COEの申請をすると時間がかかるため、在留中に予めCOEの申請をすることは可能でしょうか?
-
技人国ビザで現在東京で働いています。この度システム開発の活動実績が認められて、講演会を依頼されました。個人的に講演会で謝礼をもらった場合、入管法違反になりますか?
-
現在、「教育」ビザで語学教師として就労中です。資格外活動許可を得て、土日にコンビニのアルバイトをすることは可能でしょうか?
-
雇っている技人国の方が契約更新日を迎えており、契約更新予定です。休日等の労働条件が変更になるのですが、何か届出等必要でしょうか?
-
永住権の取得には10年以上の在留が必要かと思いますが、日本への貢献度合いに応じて、期間の短縮が可能と聞きました。どのような場合に日本へ貢献したと認められますか?
-
母国で専門学校卒業後(大学卒業ではない)、2 年間母国の企業に勤務し(職務内容;海外取引業務)、「企業内転勤」の在留資格が付与され、日本の子会社に 3 年間勤務した場合(職務内容;海外取引業務)、母国の企業や日本の子会社と全く関係のない日本の企業へ転職する上で、「技術・人文知識・国際業務」の在留資格変更許可がなされる見込みはあるでしょうか。
-
「家族滞在」ビザで、資格外活動許可を受けてアルバイトをする場合の注意点を教えてください。
-
日本の大学を卒業した後、介護福祉士の資格を取得しました。教員免許も取得したため、介護の養成施設で教師として介護の指導をしようと考えていますが、どの在留資格が適切でしょうか?
-
留学生をインターンシップで受け入れようと思っていますが、何か注意点はありますか?
-
現在、日本の大学に留学生として在学しています。CADに関する研究職に内定が決まったのですが、エンジニアとしてのビザか研究職としてのビザかどちらに該当するでしょうか?
- 01 雇っている特定技能外国人が突然いなくなりました。失踪届等、行うべき入管上の手続きはありますか?
- 02 特定技能外国人が退職することになりました。入管への手続きは何か必要ですか?
- 03 特定技能外国人は、賞与、昇給がないといけないでしょうか。
- 04 参考様式第5-6号「定期面談報告書」に、監督者と記載がありますが、この監督者とは誰でも良いのでしょうか。
- 05 どのような場合に在留資格が取り消されますか?
Q&Aランキング
- 01 外国人が自転車事故にあってしまった場合、どのように対応すべきでしょうか?
- 02 外国人がトラックドライバーとして働くには免許が必要かと思いますが、外国の運転免許でも運転可能ですか?
- 03 現在の在留資格(身分系在留資格を除く)で3か月以上、その在留資格に基づく活動を行っていない場合には在留資格取消の対象となりますが、「正当な理由」があれば取消対象とならないと聞きました。「正当な理由」とはどのような場合が該当しますか?
- 04 外国人雇用において、「くるみん」等のその他の認証制度を受けていることによる優遇はありますか?
- 05 令和6年4月に技能実習の運用要領が改訂されたそうですが、重要な改訂ポイントを教えてください。